ゴー宣DOJO

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倉持麟太郎
2019.11.8 00:37

枝野氏の不快感に不快感:「立憲主義どころじゃない」この国の政治家たち

本日の憲法審査会における山尾志桜里議員の発言(動画はコチラ)に対して、身内から批判が相次いでいる。

極めつけは、これ

↓  ↓  ↓

立民・枝野代表、憲法審での山尾氏の発言に不快感(産経新聞)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191107-00000563-san-pol

 

枝野発言を検証しましょう
①「国会の議論の段取りは国会対策マターであり、大衆討議ものではない。党の方針は明確だ」
➡これぞ日本政治を悪くしてきた国対政治!枝野氏が忌避してきた「永田町の論理」ど真ん中です。
そもそも、憲法って、国会議員マターです。国対なんていう憲法にも規程もないわけのわから因習が優先することを認めること自体が憲法軽視だよ!ふざけるなと言いたい。
国対なんか政治ゴロの仕事。国会議員は憲法15条、41条に規定のある、そして96条の発議の主体、憲法の議論は明らかに国対より国会議員が上です。枝野さん、憲法読んでる?
②党の公式見解と違う意見に言及した
➡そもそも、立憲民主党の憲法についての公式見解での「憲法に関する考え方」(2018年7月19日)では、「憲法に関する議論は、立憲主義をより深化・徹底する観点から進める。」「日本国憲法を一切改定しないという立場は採らない。立憲主義に基づき権力を制約し、国民の権利の拡大に寄与するとの観点から、憲法に限らず、関連法も含め、国民にとって真に必要な改定があるならば、積極的に議論、検討する。
いわゆる護憲と改憲の二元論とは異なる、「立憲的憲法論議」を基本スタンスとする。」
とされています。山尾議員の「憲法の中身の自由討議を行うべきだ」と何が「異なる」んでしょうか。
また、国民投票法に関する意見だったとすれば、国民投票法の議論についての「党の公式見解」ってなに?
③「『山尾氏の発言は問題ではないか』との指摘もあり、福山哲郎幹事長が議事録などを取り寄せ、本人の話もうかがっている。その結論を待ちたい」
「自由討議を行うべきだ」が「問題ではないか」?
➡はあ????

なにこれ、共産党か??
最近では「働かないこと」が働くことになる稀有な職業、政治家、そんな人々の核心的な仕事が「議論すること」です。
それを積極的に放棄して、固定客だけとりに行く姿勢にうんざりです。
・議論を開始するとなぜ改憲されるんですか?
・ではなんで報告会はいいけど自由討議はだめなんですか?
・もし今無理矢理開催されて採決されたら今の”ずさんな”国民投票法でやるんですよね?なら早く議論して変えてください
・国会議員て「全国民の代表」ではなく党のサラリーマンなんですか?
・自分たちが常に100%正しいっていうスタンスいい加減にやめませんか?
・安倍政権下の改憲に反対って、「人の支配」ですよね?
・結局安倍政権を一番アシストしてるのあなたたちですよね
・どうやったってみんなで熟議して出す結論には一人だけで達する可能性が低いから民主主義とってるんじゃないの?
to be continued…
憲法軽視、立憲主義どころじゃない政治家集団が立憲民主党の名を冠してるなんて
さらば立憲主義!

倉持麟太郎

慶応義塾⼤学法学部卒業、 中央⼤学法科⼤学院修了 2012年弁護⼠登録 (第⼆東京弁護⼠会)
日本弁護士連合会憲法問題対策本部幹事。東京MX「モーニングクロ ス」レギュラーコメンテーター、。2015年衆議院平和安全法制特別委員会公聴会で参考⼈として意⾒陳述、同年World forum for Democracy (欧州評議会主催)にてSpeakerとして参加。2017年度アメリカ国務省International Visitor Leadership Program(IVLP)招聘、朝日新聞言論サイトWEBRONZAレギュラー執筆等、幅広く活動中。

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